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Gacironライトマウント完全ガイド|用途別おすすめと選び方を徹底解説!

スポーツ自転車にはライトマウントが標準装備されていないことが多く、後付けでの取付が一般的です。ライトの性能を最大限に活かすには、用途や自転車の形状に適したマウントの選択が欠かせません。

自転車用ライトマウントには主に「ハンドル取付タイプ」「フォーク取付タイプ」「GoPro互換タイプ」などがあり、取り付け位置によって視認性や見た目、走行中の安定性にも違いが出ます。この記事では、Gaciron製ライトマウント3種の特徴と、それぞれの選び方について詳しくご紹介します。

自転車ライトの取付位置が重要な理由

夜間の自転車走行において、ライトの明るさだけでなく“どこに取り付けるか”が視認性と安全性に大きく関わります。高すぎれば対向車の眩惑に、低すぎれば照射範囲が狭まり、危険な段差を見逃すリスクも。

実際に取り付けた様子(B03JP)

適切な取付位置を選ぶことで、ライト本来の性能を最大限に発揮でき、より安心で快適なライドが実現します。
見た目の印象にも違いが出ることがあります。たとえば、ライト購入時に付属していた「マウントA」を使っていたけれど、後から別売りの「マウントB」に変えてみたところ、ハンドル周りがすっきりして見た目もスマートに。そんな変化を感じるケースもあるかもしれません。

Gacironライトマウントの種類と特徴

Gaciron製の一部フロントライトにはマウント「H07P」が標準で付属しています。
gaciron公式ストアではマウントではなく、補修パーツ(およびアクセサリー)としてラインナップ。

フロントライトに標準付属(H07P)

全てのマウントがGoProカメラに対応しているため、拡張性の高さが特徴です。
ここからは、Gaciron製マウントを表で比較します。全部で9つと豊富な取り揃えで、あなたのライドスタイルにあったマウントがきっと見つかるはずです。

①ハンドルバー取り付けタイプ(定番&汎用性)

ハンドルバー取り付けタイプは多くのライトメーカーで採用されているオーソドックスなタイプ。まずはここから始めるのがおすすめです。
悩んだらまずはここから始めてみるのがおすすめ。
サイクルコンピュータとの併用もできるので、自分の好みの形状・素材・取り付け方法から選ぶことができます。
サイクルコンピュータとの併用モデルは後述する③でも紹介します。

モデルH09H10H17
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素材アルミニウム合金アルミニウム合金(アーム部分)・強化ナイロン(ベース部分)樹脂
対応ハンドル径Φ31.8-32mmΦ31.8-32mmΦ31.8-32mm
対応デバイスフロントライト、Garmin、GoProフロントライト、Garmin、GoProフロントライト、Garmin、GoPro
耐荷重400g(上部:200g、下部:200g350g以下350g以下
サイズ108×68×47mm105×48.5×50.5mm118.5×61.9×51.3mm
重量約98g約54g*(1)約60g

*(1)ライトベース・ライトベース用固定ボルトを除く

H09

②フロントフォーク取り付けタイプ

フロントフォーク取り付けタイプは、ホイールの上にフロントライトを取り付けるユニークな固定方法です。
従来モデルとは異なりフロントフォークに取り付けるため、ハンドル周りがすっきりとすることで見た目のスマートさが特徴的です。
またライト位置が下がることで、より路面の視認性が向上します。

一方で、キャリパーブレーキタイプの自転車には取り付けられないことが多いです。
そのため、フロントフォーク部分にネジがあるか、ネジの長さは適合しているかなどを必ず確認しておくようにしましょう。

モデルH18H21AH21B(ブロンプトン専用品)
画像
素材樹脂、カーボン、ステンレスアルミニウム合金アルミニウム合金
対応ネジM6M5M5
対応デバイスフロントライト、GoProフロントライト、GoProフロントライト、GoPro
耐荷重200g以下380g以下380g以下
サイズ70×47.5×33.6mm86.5×30.5×65mm99.5×30.5×39.5mm
重量約33.3g約24g約30.9g
H21A

③ハンドルバー以外に取り付けるタイプ

こちらのタイプは、ライトだけでなくサイクルコンピューターやGoProなど、さまざまなデバイスと併用できるのが大きな魅力です。
ドライブレコーダー代わりにカメラを取り付けたい方や、趣味でライド動画を撮影する方にもぴったりです。

例えばH15Pというマウントは、ヘルメット専用マウントです。

  • ヘルメット(H15P)…カメラ(事故の抑止・防止に)
  • ハンドル周り(H17)…ライトとサイクルコンピュータ

のように普段の装備にはないアイテムが+1できるだけで、ライドの安全性がグッと高まりますね。

H15P

また、素材には樹脂だけでなくアルミニウムを使用したモデルもあり、耐久性に優れているため、気兼ねなくタフに使える点が嬉しいポイントです。
ハンドルの外周に取り付けるタイプではないので、ハンドル周りのスペースを節約でき、見た目もスマートです。

モデルH11(*1)H12H15P
画像
素材アルミニウム合金、樹脂アルミニウム合金、樹脂アルミニウム合金、樹脂
取り付け箇所ハンドル下ステムのクランプ部分ヘルメット
対応デバイスフロントライト、GopPro、Garminフロントライト、GoPro、Garminフロントライト、GoPro
耐荷重280g以下280g以下380g以下
サイズ166×29×46.6mm69×84×45mm99.5×30.5×39.5mm
重量約54g約54.7g約30.9g

(*1)インテグレーテッドハンドルバー(ステム一体ハンドル)のピナレロ モスト、チネリ ラム2、PRO ステルスエボ、アルゴン18 AHB5000、FSA プラズマなど、M5の縦穴が2個空いているハンドルに対応

用途別|Gacironマウントの選び方

通勤・街乗りに最適なモデルは?

都市部の通勤やちょっとした街乗りには、取り付け・取り外しが簡単で、手軽に扱えるハンドルバー取付タイプがおすすめ。
特にコンパクトなライトとの相性がよく、車体からの出っ張りが少ないモデルが人気です。

おすすめのモデルはH07P、H17、H18です。

H18
H07P
H17
H18

どうしても外保管されがちな自転車ですが、紫外線劣化/頻繁な取り付けによる交換コストを比較的抑えることができます。
H17は2,000円台前半という低価格帯ながら、サイクルコンピュータとの互換性もあるため、サイクルコンピューターを始めて使う方にもおすすめなモデルです。

H18はフロントフォーク上につけるモデルのため、自転車との互換性に注意が必要です。

H17

ロングライドや本格的に乗る方の取付位置

グラベル区間やブルベなどの長距離では振動にも強く、長時間使用してもズレにくいタフな素材・構造が求められます。
そのため、外からの振動・衝撃に強いアルミニウム製のモデルがおすすめです。

H09
H10
H11
H12

H11、H12はステム・ハンドルにネジで直接取り付けるタイプです。
ハンドル外周部に取り付けない分だけ軽量化に寄与しているため、自転車自体の軽量化をしたい方、ヒルクライムが好きな方などは特に恩恵を受けることができるでしょう。
また高速域で走るライダーは、ライト位置が高い方がより遠くまで照らすことができるため、低い位置につけるよりも路面の障害物を認識しやすいという特徴があります。

ミニベロや折りたたみ自転車向けの選び方(ブロンプトン等)

H21B

ミニベロや折りたたみ自転車は、ハンドル幅が狭く設計されていることが多い車種です。
そのため、ハンドル周りにスペースがないので、マウントをつけてしまうとごちゃつきが気になる方は、フロントフォーク部分への取り付けがおすすめです。

H18
H21A
H21B

※H21Bはブロンプトン専用

H21B

H21シリーズはアルミニウム製(CNC加工)でマウント本体も分厚いため、頑丈、ズレにくさが特徴的です。

  • ごちゃついたハンドル周りが嫌いなのでスマートにしたい
  • 比較的低速で走るため、路面に近い位置ではっきりと障害物を識別したい

などを重視する方にはおすすめのモデルです。

存在感が少ないH21Bでスマートな見た目に

よくあるQ&A

Q.どんな自転車に合わせたら良いですか?

A.特に「これに合わせないとNG」などといった決まりはありませんが、必ず「自転車の取り付け部とマウントが適合するもの」を選びましょう。

例えば、H07やH09などのマウントは対応ハンドル径がΦ31.8-32mmと指定されているので、一般的なロードバイクには使用できますが、一般車(いわゆるママチャリ)には使用できません。
一方でH07P(フロントライトに標準付属)は、バンドタイプで締め付けの長さに余裕があるため、ある程度ハンドル径に融通が効きます。
ご自身の自転車にあったマウントを選ぶことが非常に大切です。

Q.旧製品のマウントが壊れたのですが、現行マウントで対応できるものはありますか?

A.現在のGaciron公式ストアでは、旧マウントとして以下製品に対応する「H03S」をラインナップしています。
H03Sは在庫が無くなり次第、販売終了となります。

対応製品
V9D-1800
V9D-1600
V9S-1000
V9C-800
V9C-400
V9D-400
V9C800-CS
V9C800-CR

型番「V9C/D/S」にPが付く製品を含めた現行の製品は、「H07P」という新マウントに適合しています。

対応製品
KIWIシリーズ(KIWI-1200, KIWI-800, KIWI-400)
Raptorシリーズ(Raptor-3000,Raptor-1800)
V20Sシリーズ(V20S-1500, V20S-1000)
V20Cシリーズ(V20C-600, V20C-400)
V9SP-1260
V9SP-1000
V9CP-800
V9CP-400
V9DP-1800

まとめ|Gacironマウントでライドがもっと快適になる理由

ライトの性能を最大限に引き出すためには、適切なマウント選びが不可欠です。
Gacironのライトマウントは、用途別の設計と高い互換性で、多くの自転車乗りから支持を集めています。走行スタイルや自転車の形状に合わせて最適なマウントを選べば、安全性はもちろん、見た目や使い勝手まで格段に向上するでしょう。
次のライドがもっと快適になる、その第一歩が「正しいマウント選び」です。

また、Gaciron Japanではいつでもご質問を受け付けています。
「この自転車に乗っているんだけど、どのマウントが使える?」
「普段こんな乗り方をしているんだけど、どのマウントがおすすめ?」
など、ご不明な点があれば”support@gaciron.jp“まで!